新宮観光協会

和歌山県新宮市は「熊野古道」を筆頭に、スピリチュアルな聖地として人気の観光地です。しかし、グルメやアクティビティといった、魅力的な観光スポットもたくさんあることをご存じでしょうか?

元々、新宮は材木で財を成した豪商たちが作った「消費の街」で、食に対するこだわりが今も生きています。昔、お大尽相手の旅館へ行くためだけの日本一短い鉄道が走っていた新宮城跡があったり、紀伊勝浦でマグロを取り寄せて新宮で食べたりしていました。鉄道は廃線になりましたが、今でもその気質は残っています。
新宮市近隣の「勝浦漁港にぎわい市場」では、毎週末にマグロの解体ショーが開催され、おいしいマグロをお腹いっぱい食べることもできます。

ここでは、30歳が見えてきたトラベルライターが、新宮市を中心にグルメとショッピング、アクティビティの楽しみ方をご紹介します。

新宮駅:写真

新宮駅では、木でできたウェルカムボードがお出迎え。テンションが上がります!

目次

1 新宮市観光案内所でレンタサイクルを借りよう

新宮市内観光におすすめなのが、レンタサイクルです。新宮市自体は、歩いて回ることも可能なくらいコンパクト。だから、レンタサイクルがベストチョイスというわけです。
レンタサイクルは、駅に併設されている「新宮市観光協会観光案内所」で借りられます。(こちらは新宮市観光協会が運営しています)
もし、すべて借りられてしまっていたら、後述する「徐福公園」にある売店でも借りることができます。
なお、新宮市観光案内所では、レンタサイクルだけでなく、市内グルメ観光に欠かせないクーポン券(中文版、英語版あり)や、観光パンフレットを手に入れることができます。旅のスタート地点に最適ですね。

レンタサイクル:写真

レンタサイクルは、動きやすそうなクロスバイクをチョイス!

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新宮市観光協会・観光案内所
【住所】和歌山県新宮市徐福2-1-1(JR新宮駅構内)
【電話番号】0735-22-2840
【営業時間】9:00~17:30
【レンタサイクル】普通車1日500円、クロスバイク1日1,000円

2 新宮市内観光は、まず徐福公園からスタート!

徐福は、秦の始皇帝から不老不死の薬を探す命を受けて世界中を旅し、この地にたどり着き「天台烏薬(てんだいうやく)」を発見したと伝えられています。現在では徐福公園内にお墓が設けられています。
園内の「徐福売店」では、徐福が不老不死の霊薬として伝えたと言われている天台烏薬を使った「天台烏薬茶」などのお土産を購入することもできます。

徐福公園:写真

市内観光のスタート地点としては、駅から徒歩でも5分とかからない「徐福公園」がおすすめです。

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徐福公園
【住所】和歌山県新宮市徐福1-4-24
【営業時間】8:30~17:00(5〜8月は19:00まで)


<DATA>
徐福売店
【住所】和歌山県新宮市徐福1-4-24(徐福公園内)
【電話番号】0735-21-7672
【営業時間】8:30~17:00
【レンタサイクル】1日500円

3 勝浦の生マグロやさんま姿寿司が食べられる「徐福寿司」

徐福寿司:写真

駅前エリアでおすすめのグルメポイント「徐福寿司」です。店内利用はもちろん、テイクアウトして帰りの電車で食べることもできます。

さんま姿寿司:写真

今回は絶対に食べてほしい名物の「さんま姿寿司」と「昆布寿司」をいただきました。

さんまは、10日から1ヵ月ほど塩漬けした上に、ゆずやだいだい酢に漬け込んだとあって、生臭さはありません。昆布寿司は、昆布の酸味とかんぴょうの甘みが絶妙なコンビネーション!

徐福寿司の大将:写真

大将からは笑顔とおいしい料理がいただけます。

まぐろ握り:写真

柑橘を搾って食べるのも熊野ならでは。夏の間は間引いた小さなミカン「みかん酢」を搾ります。


このお店ではマグロのことを、日本の昔の言葉である「シビ」と呼んでいました。また、クロカワカジキ(ノーラギ)には、地元の塩をたっぷりと振りかけ、「みかん酢」を搾って食べると、カジキの脂がみかん酢で程良く調和され、塩で食べるからカジキそのものの旨みをしっかりと味わえます。なお、これは夏ならではの逸品で、冬にはマグロに「さんず」というローカル柑橘を搾っていただくことができました。

外国の方にもぜひ食べていただきたいメニューですが、どうしても「魚が苦手」という方には、高菜の浅漬けの葉でくるんだ和歌山名物「めはり寿司」や、熊野牛の巻物があります。この熊野牛の巻物は、海苔で巻いた物と昆布で巻いたものがあり、大将曰く、昆布で巻いたものは「芸術」と呼ばれているようです。

接客風景:写真

昆布で巻いた熊野牛の巻物は、「芸術」という言葉どおりのおいしさでした!

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徐福寿司 駅前店
【住所】和歌山県新宮市徐福2-1-9
【電話番号】0735-23-1313
【営業時間】10:00~17:00(木曜日定休)

4 肉食系なら熊野牛取扱店「焼肉ひげ」へ!

やっぱりお肉も食べたい!」という方におすすめなのが、新鮮な熊野牛が食べられる「焼肉ひげ」。
実はこのお店、熊野牛指定店の中で、唯一和歌山県にある焼き肉店なのです。ほかのお店では仕入れられないような新鮮なモツまで食べられる、まさに特別な焼き肉屋さんなのです。ランチの時間帯なら、高級和牛もリーズナブルに楽しめちゃいます。

焼肉ひげ:写真

新鮮な熊野牛のバラ肉が110gもついてきて、1,500円で食べられます。このお店で食べる熊野牛のバラ肉は、「特上ロース」と思うくらい柔らかく、程良い脂で決してしつこくありません。これは新鮮な熊野牛というだけではなく、マスターの仕込みの技も効いていると思います。

ランチ:写真

今回ランチでいただいた「熊野牛スペシャル定食」。

食事風景:写真

柔らかくてジューシーなお肉を食べると、思わず顔がほころびます。

ホルモン:写真

追加オーダーのモツも肉の味がしっかりしていておいしかったです。

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焼肉ひげ
【住所】和歌山県新宮市神倉4-3-19
【電話番号】0735-21-3488
【営業時間】11:30~14:00、17:00~22:00(火曜日定休)

5 純氷を使ったかき氷店「仲氷店」

このお店で使われる氷は時間をかけて純水を製氷するため、一気に食べても頭が「キーン」としない氷だと評判です。全国的に有名なお店のため、時間帯によっては行列必至のスイーツ店です。昭和レトロを感じさせる店内に入ると、おいしそうなメニューがたくさん並んでいます。せっかくなので、和歌山県らしい「清見オレンジ」味を注文。

仲氷店:写真

新宮市のスイーツで絶対に外せないのが、「仲氷店(なかこおりてん)」のかき氷です。

スイカ氷:写真

こちらは見た目も可愛らしい人気メニュー「スイカ氷」。

店頭風景:写真

ふんわりとした氷が口の中で「さっ」と溶けていく感覚が何とも言えないおいしさです。

かき氷:写真

こちらも人気の「温州みかん」味。

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・仲氷店
【住所】和歌山県新宮市新宮551-12
【電話番号】0735-21-5300
【営業時間】8:00~20:00(無休)

6 佐藤春夫も愛した「鹿六」のうなぎに舌鼓

リッチな気分を味わいたいなら、100年以上の歴史を持つ、うなぎの「鹿六(しかろく)」を訪れてみてはいかがでしょうか?
鹿六は、古くから文人たちに愛されたうなぎ店で、佐藤春夫さんなどもひいきにしていたお店だそうです。

うなぎは三重県で養殖されたものですが、鹿六の敷地内にある井戸水からくんだ水を使い、生け簀にて「泥抜き」をします。うなぎはきれいな水で泥を出し、臭みを抜くことが、おいしくなる秘訣だそうです。

鹿六:写真

重箱の表面に「これでもか」と敷き詰められたうなぎに箸を入れてみると、表面はパリッとしていながらも、身はふんわり柔らかです。うなぎのジューシーさと甘みが口の中いっぱいに広がり、鏡を見なくても顔がほころんでいるのがわかります。

うな重:写真

今回いただいた「うな重」は5,000円。

食事風景:写真

パリッと焼き上げたうなぎは、関東の一度蒸したうなぎとはまた別のおいしさです。

釜で炊いた米:写真

昔から使っている大きな釜で炊き立てを提供するお店のこだわりを特別にのぞかせてもらいました。

メニューには1,400円のリーズナブルな「うな丼」もありますので、文豪が愛したうなぎの味を、ぜひご賞味ください。

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・鹿六
【住所】和歌山県新宮市元鍛冶町2-3-5
【電話番号】0735-22-2035
【営業時間】11:00~15:00、17:00〜21:00(月曜日定休)

7 アクティビティに最適な瀞峡へショートトリップ

お腹いっぱいになったら、新宮市近郊にある「瀞峡(どろきょう)」でアクティビティを楽しんでみてはいかがでしょうか。総延長31kmあるこの峡谷では、ウォータージェット船で奇岩や「母子の滝」などの景観を眺めながら、エメラルドグリーンの清流を下る「瀞峡めぐり」を楽しむことができます。

ウォータージェット船のスタート地点となる施設「瀞峡めぐりの里 熊野川」には、レンタカーが便利ですが、バスで行くこともできます。
船に乗り込んで席を確保すると、クルーズスタート!頭上はオープンなので、とても開放感があります。途中、田戸乗船場にて休息を挟みますが、往復約2時間の旅は夢見心地で過ごせること間違いなしです。

瀞峡:写真
レンタルカヌー:写真

なお、レンタルカヌーは「新宮市役所の生涯学習課」で借りられますので、のんびりと瀞峡を満喫したい人は、こちらもおすすめです。

瀞ホテル:写真

また、瀞峡の近くには築100年を超える「瀞ホテル」の建物を利用したカフェが営業しています。瀞峡の景観を楽しみながらホッと一息つけそうです。

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瀞峡めぐりの里 熊野川
【住所】和歌山県新宮市熊野川町日足272
【電話番号】0735-44-0331
【営業時間】9:00~17:00(無休)
※ウォータージェット船の最終出発は14:30


和歌山県新宮市 生涯学習課
【住所】和歌山県新宮市春日1番1号
【電話番号】0735-23-3333


・瀞ホテル
【住所】奈良県吉野郡下市十津川村神下405
【電話番号】0746-69-0003
【営業時間】11:30~売切次第終了

8 絶対に買って帰りたいお土産紹介

食べて遊んだあとは、新宮市内でショッピングを楽しみたいところ。私がこの旅で見付けたおすすめのお土産をご紹介します。

・八咫烏のたまご

「御菓子処 つくし」で「八咫烏のたまご」を購入。紀州備長炭を練り込んだ黒い卵形の殻を割ると、黄身あんを白あんで包んだ中身が出てきます。手軽に食べられる大きさも魅力です。
八咫烏のたまごは、3個入りで550円、バラで160円です。

八咫烏のたまご:写真

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御菓子処 つくし
【住所】和歌山県新宮市谷王子4-1
【電話番号】0735-23-2943
【営業時間】9:30~18:30(不定休)

・鈴焼と熊野名所せんべい

「香梅堂」は、新宮市でも屈指の菓子店です。四国特産の和三盆糖を配合した伝統的な菓子づくりは地元でも定評があり、客足が途絶えません。そんな名店で私が選んだのは、鈴の形をしたカステラ「鈴焼」(20粒入り325円)と、表面に熊野の名所が描かれた「熊野名所せんべい」(10枚入り430円)です。

鈴焼:写真

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香梅堂
【住所】和歌山県新宮市大橋通3-3-4
【電話番号】0735-22-3132

・お出汁のパックと梅酒

昭和5年創業の土佐屋さんでは、なんと毎日鰹節を削り、風味豊かな鰹節を提供してくれます。私がお土産に選んだのは、そんな鰹節の入った「土佐屋オリジナル土佐だし」(20包入り1,000円)と紀州鶯屋の「赤い梅酒」(800円)です。こんなおいしそうな出汁パックが20包で1,000円なんてびっくり!

お出汁のパック:写真

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土佐屋
【住所】和歌山県新宮市仲之町1-2-8
【電話番号】0735-22-2252
【営業時間】8:30〜18:30(日曜祝日定休)

・箸と食器

仲之町商店街にある「美濃屋」は食器を扱う店で、和風テイストあふれた食器や、昭和レトロを感じさせるキッチン雑貨などを多数そろえています。私が選んだのは、かわいい「お箸」と「お茶碗のセット」です。1点1,000円~2,000円程度で古き日本の食器類が買えるので、外国の方へのお土産にもおすすめです。

食器:写真

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美濃屋
【住所】和歌山県新宮市仲之町2-2-1
【電話番号】0735-21-1124
【営業時間】10:00~17:00(火曜日定休)

・熊野物産神倉本店

海産物のお土産を探すなら、熊野物産神倉本店がおすすめです。サメの干物やさんまの丸干しなど、生の魚とはひと味違った味わいを楽しめるお土産が購入できます。また、魚が苦手な人でも、紀州原産の梅干しや、熊野をモチーフにしたTシャツ、熊野古道にちなんだ「熊野番茶」も購入できます。

干物:写真

熊野本宮の山間で大切に栽培された茶葉で作った「熊野番茶」は630円で購入。

熊野番茶:写真

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熊野物産神倉本店
【住所】和歌山県新宮市神倉2-8-11
【電話番号】0735-22-0174
【営業時間】9:00~19:00(水曜日定休 祝日の場合は翌日)

・天の川

新宮市にある超穴場の和菓子店が「松葉屋」。お店には看板もなく窓枠にひっそりと「天の川」という商品名が書かれた板木が飾られているだけ。寒天で小豆を固めたようになっている食感を楽しめると思います。売り切れたら閉店してしまうので、どうしても食べたい方は午前中に行くことをおすすめします!

天の川:写真

・南海堂エクレア

しっとりした皮に生クリームとカスタードを合わせたモカ風味のクリームを詰め、上には上質のチョコレートをコーティングしています。1個190円で食べられる上品な甘さにほっと一息つけちゃいます。

エクレア:写真

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・南海堂洋菓子店
【住所】和歌山県新宮市大橋通3-2-1
【電話番号】0735-22-2920

9 熊野グルメとアクティビティを振り返る

新宮市及び近郊のグルメとアクティビティを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。紹介したグルメ以外にも、「天台烏薬ゼリー」や「梅ソフト」もあります。「食べて、遊んで、買って」というありふれた旅の楽しみ方に聞こえるかもしれませんが、そのクオリティの高さは太鼓判を押せます。

きゃろっと天台烏薬ゼリー:写真

レンタサイクルで疲れたら、カフェ「きゃろっと」の「天台烏薬ゼリー」で一休み。

柿乃肴梅ソフト:写真

「柿乃肴」では紀州ならではの梅の果肉がたくさん入った「梅ソフト」をいただきました。もう一度食べたい味のひとつです。

(完)