新宮弁講座 ホームへ 新宮市概要 新宮市周辺地図 新宮観光案内 新宮のまつり 宿泊ガイド アクセスガイド 熊野古道を歩く 新宮市語り部の会 最新ニュース クチコミ情報 お店情報 画像ギャラリー 新宮ガイド わがらの新宮弁 新宮モダン リンク集
トップ (メニュー)  >  うとすけ&ごくとれ


[うとすけ] うとい人。ばかな奴。あほな輩 (熊辞苑)
 [ごくとれ] 極道者。悪い奴。超・うとすけ  ( 〃  )

 熊野には「山の熊野」と「海の熊野」があるとか。「うとすけ」と「ごくとれ」は、「山の熊野」方面でよう聞く言葉やないでしょうか。

「うとすけ」はよく耳にしましたが、「ごくとれ」はまれにしか聞きませんでした。
熊野語のなかでは「絶滅種」に近く、保護の必要があると考えます。初めてこの言葉を聴いた時は、子供ごころに「おもしろい言葉!」と思ったことを憶えています。
「ごくとれ」とは「極道連」と書くのかな、と思っていたくらいで、ま、そんな意味です。

昔、といってもほんの30?40年前。(昭和30?40年代)
山の熊野ではネコは言うに及ばず、犬も放し飼いが当たり前でした。
彼らは飼い主でさえ考えつかないところまで、本能のままに自由気ままに、それはそれはうろつきました。
たった一匹で山に入り、イノシシを追い出してきた犬もありました。名前はタロ。「ニシノボのタロ」です。
ネコも負けじと谷を越え、1キロ先の田んぼのあぜあたりで遊んでいました。
 
そんな愛犬やネコを見つけた時、飼い主はこう言いました。
「アッ、うちのごくとれゃ、こんなとこまで来くさって! うといヤツ・・・」
怒っているのか、心配しているのか。そう言って黙り込む老人からは、きざみタバコの匂いが漂ってくるのでありました。
椿の葉で巻いたタバコを吸っている時は、また一入(ひとしお)。
このようにして、「山の熊野」の一日は暮れていきます。

 「うといたて、何たて、どだいうとすけ!」。
月に一度はオヤジの口から、このセリフが出てました。熊野には、うとすけが多いようです。

 「ごくとれ」のタロは、いつまでも「ごくとれ」を止めず、最期はとうとうシシの牙に倒れました。
飼い主の必死の看護も空しく、お腹にいっぱいウミをためて死んでいきました。壮絶な戦死でした。
タロも立派、タロを葬ったシシも立派。熊野の野生の凄絶な闘いでした。泣けてくるデ。
 野生のタロに捧げましょう。「タロのうとすけ???!!」。
プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:442 平均点:5.54

前
すっこい&はしかい
カテゴリートップ
新宮弁講座
次
「新宮弁の基本構造」についての考察?
英語版ページ

Facebook

Twitter

新宮弁講座 紀南の写真
今日の天気

人気投稿

三重交通ホームページ内の南紀高速バスページです。 南紀熊野・瀞峡の旅は熊野交通 熊野速玉大社 水の国わかやま
新宮市観光協会 和歌山県新宮市徐福2-1-1 新宮駅構内 電話0735-22-2840 info@shinguu.jp