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悩んでないで熊野においでよ!NO,20

執筆 : 
shingukk 2009-11-20 14:53
20分ほど走り、車は、トンネルをぬけ新宮市街地に入る。国道168号線から国道42号線に入る交差点は、普段から大変渋滞する。回り道をしようにも、この地域では、幹線道路はほかにない。時間帯が良かったのか、比較的スムーズに通過できた。
交差点を右に曲がり、勝浦方面へと進んだ。ここから那智山までは、順調に行けば30分位である。車の時計は3時13分を示していた。那智大社には、4時前の到着予定である。先ほどの川沿いの道と変わって、もう少し走ると、今度は海沿いの道になる。

昔は、熊野川を舟で下った人々は、速玉大社に参拝した後、新宮の王子ヶ浜に出て、そのまま、海岸線を那智大社に向かったのである。この王子ヶ浜から高野坂を越える三輪崎までの古道は、海岸の景観が素晴らしく、手軽に歩ける熊野古道として最近は人気がある。高野坂に代わって、明治17年、今の国道42号線に沿った新道ができた。高野坂には、御手洗海岸や御手洗路傍の石碑と地蔵(1,670年代〜80年代に建てられた)がある。また、1,100年代に作られたと考えられる長さ60m余りの石畳がきれいに残る。
その当時の参詣記・藤原宗忠「中右記」には、天仁二年(1,109年)10月27日、寅刻、宿所を出て阿須賀王子に参り幣を奉げる。二十丁ばかり行くと海に出た。北には緑の松林があり、南は白波が幾重にも重なり合って、寄せては返している。空と海は、遥か彼方まで遮るものもなく広々として、島影など全くない。ここは日本の南の果てであろうかと思われる。と王子ヶ浜のことを書いている。900年経った今も眺めはまさにその通りである。しかしながら目に見えないところでは、毎年ウミガメの産卵が確認される王子ヶ浜も、年々ウミガメの上陸数が減少していて、ここ数年の環境変化が危惧されている。次の世代の人々には、ここでウミガメが産卵していたことなどは、昔話になってしまうのだろうか。

車は、三輪崎にさしかかった。熊野古道・高野坂を歩くと、丁度このあたりに出てくる。更に5分ほど走ると、新宮港から海沿いの道に変わる。
「彼女と、こうなって良かったんでしょうか?」彼の唐突な質問に私は言葉を捜した。
「さぁ、どうなんでしょう・・・私も若い頃、何度か恋愛をして、何度も別れて、その時はショックでしたが、結局は今のところに収まったわけで・・・絶対結婚すると思っていたカップルが別れたり、まさかと思うような人と結婚していたり・・・縁なんて不思議ですよね。」
「そうですよね・・・こうなって良かったんですね。」
「んん・・・こうなって良かったかどうかはわかりませんが・・・こうなるのが自然の流れだったんじゃないですか?こうなったという事実だけを受け止めればどうですか?答えなんてありませんよ。結婚なんて、この人以外考えられないなんて言っていても、まったくの他人同士が一緒に暮らすわけですから、そのうち、なんでこの人と結婚したんだろうなんて思いますよ。そうなったらもう我慢あるのみですよ。思い通りに行かないし・・・うちなんか、しょっちゅう衝突しますよ。そりゃそうでしょう。生まれた環境も育った環境もすべて違うわけですから・・・子供たちまで、母親の味方をして、お父さんが悪い、お父さんが悪いと言ってきますし・・・お父さんはつらいんです。ひとりで耐えるだけです。でも、お互い相手に寄りかからないよう努力も必要ですよね。私なんか、もし家内が、一週間いなくても、自分でご飯作ったり、洗濯したりできますよ。単身赴任のときは、料理も作ったし、結構エンジョイしてましたから・・・家内も私がいないほうが、うるさいのがいなくて、ほっとできるんじゃないかな・・・」
「えっ、そう思うんなら、口うるさくしなきゃいいじゃないですか。」
「そうですね・・・でも、それができないんですよね。結婚生活って、まぁ、相手の良いところも悪いところも認めなきゃ仕方ないんですよね。そして、無理に自分色に染めようとしないことでしょうか。」
「知り合ったきっかけは何だったんですか?」
「私たちは見合い結婚なんですよ。独身時代を考えると、見合い結婚なんて考えられないんですがね。37歳のとき、母親に強引に勧められて・・・それも母親の顔をたてる程度の気持ちだったんです。朝、その話があって、別の日なんて言っていたら、また面倒臭くなりそうなので、今晩にしてもらって・・・とお願いしたんです。そんなこと急に言われても、相手の都合もあるだろうし・・・と困ってましたが、今まで今度今度と言って何度もすっぽかしたことがあったので、母も私の気が変わらないうちに、善は急げと思ったのでしょう。結局、相手も今夜でいいですよ。ということになって・・・お互い紹介してくれた親戚の人と一緒に食事場所に行ったんです。十月でしたね。会った瞬間、この人に会うために今まで独身でいたんだと思いましたよ。ちょっとかっこよくないですか。それから、3ヵ月後の1月に結婚したんです。」
「ふぇ〜、スピード結婚ですね。」
「そうですね。相手の親に、まだそんなに付き合ってないのにえぇんか?と言われましたよ。10月に初めて会って、11月に結婚のお願いに行ったんですから・・・父親としては心配でしょうね。でも、大事にしますから結婚させてください。とお願いしたんです。そうしたら、お父さんは、まぁ、おまえがそう言うんなら、いっしょになったらええやろ。と言ってくれたんです。どんな気持ちだったんでしょうね。潔い父親だと思いましたよ。私の娘が年頃になって、もし、こんな場面があったら・・・あのときの父親の真似はできないかもしれないけど・・・でも、自分の子供を信じることですね。でも、縁って不思議ですね。もし、10月に何かの都合で会えなかったら、どうなってたんでしょうね。結婚してなかったら、私たちの子供も存在しない訳ですし・・・不思議ですね。後で聞いたんですが、その前に、私の母は、中辺路の滝尻王子の近くにある一願寺というお寺に願掛けに行ったらしいんです。願い事がかなうって聞いたらしくて・・・結婚後、お礼参りも行ったそうです。その話を聞いて、私たちも長女が病気の時行きました。そこと、玉置神社にも行きましたよ。正式にご祈祷してもらいましたね。すがる思いでした。お陰様で娘の病気も全快しましたよ。」

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